『東京大学社会教育学研究室公開講座』受講

2023.1.30　19：00～21：00
　１階サロンスペースにて東京大学社会教育学研究室公開講座をサテライト型聴講モデルとしてのぼりんで受講しました。

　「社会教育の再設計」というテーマで、社会教育の目的とコミュニティデザイン「人と人との繋がりの仕組みをつくる」はイコールであるという話しに始まり、戦後高度経済成長期からの社会教育の流れと現在の課題について議論されました。

　イースタリンの逆説「貧しいときは収入が増えると幸福度が増すが、ある程度裕福になると収入が増えても幸福度が上がらない」が今まさに高度経済成長期から低迷期へ移行した日本において課題となっていること、結局人が幸福を感じるのは人と人とが交流をし、絆ができることであるとのことでした。

また経済格差が広がり貧困家庭の増加に伴い、子どもたちが救われない社会にならないようセーフティネットの大切さ、人と人とがつながるような活動＝社会教育＝コミュニティデザインが今こそ社会の地下水脈のように機能するよう再設計しなければいけないとも語られました。

　そして経済といういわばものすごく強力な武器を持つ人々の道徳的・倫理的観念の欠如の問題、経済という力を持ってしまう前にいかに道徳・倫理的教育をするかという課題も上げられる等、少子高齢化と経済低迷期のこれからの社会での多くの課題について大変興味深いお話しを聞くことができました。次回2月6日(月)19時～では学校の問題について議論するそうです。