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『東京大学社会教育学研究室公開講座』受講第5回目

2023.2.27 19:00~21:00
 1階サロンスペースにて東京大学社会教育学研究室公開講座「社会教育の再設計」第5回目をサテライト型聴講モデルとしてのぼりんで受講しました。

 最終回のテーマは「社会教育とコミュニティデザイン」。今までの総括的な会でした。

まず教育のメインストリームである学校教育の中に社会教育が入る余地があるのかという議論に始まりました。
現在、コロナを経て通信教育を選択するなどの動きがあり、積極的不登校も含めると25万人の子どもたちが学校に行っていない。学校教育も変化の時で、そもそも社会教育と学校教育を分けてきたこと自体崩れてきたのではないかという見解に始まり、生涯教育が謳われる今、学び続ける社会の中で「学校は何ができるか」という議論も必要であることが提起されました。

また戦後、大量消費社会の思い込み〜都市の煌びやかさを良しとする風潮について、「東京みたいに街を煌びやかにすればいいという意見がでる一方で、東京みたいにするというのはまるでそれは他人の人生であり、つまらない」という若い人からの発言を聞いて新たな感覚の芽生えを感じたとエピソードが紹介されました。デザイナーによって煽られたり、お金を使って自分の人生を充実させようと思ってしまう現代の在り方についての話題が盛り上がりました。

工業化社会の中で自分のためだけの学びや、強い個人が打ち勝つという時代はもう終わりにしていこう。他人のことを慮り助け合い、絆を築き社会全体がそういったことを積み上げ社会を信頼できるようになっていこう。
人と人とが関係するのが大事だということ、そしてただ繋がりさえつくればいいのではなく、学びあって意見を出していくということが大切になる。そして人が幸せに生きるには必要とされること。そういう人間関係をどうしたら作れるのか。
社会に自分を見出すことができるようにする、それが社会教育の原点なのではと語られました。

 

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